『熱源』

 

 

壮大な物語でした。

 

樺太のアイヌとロシアから流刑されたポーランド人。

それぞれが、押し付けられた「文明」というものに抗いながら生きていく。

 

≪「アイヌって言葉は人って意味なんですよ」

強いも弱いも、優れるも劣るもない。生まれたから、生きていくのだ。≫

 

フィクションですが、登場人物は実在の人というところも興味深く、読みました。